2009年8月20日木曜日
赤坂の夜、RENTに酔う
昨日、赤坂ACTシアターで、日本ツアー中のロックミュージカルRENTを見てきました。
2年前に、厚生年金で、友達につれられて見て以来です。
だから、今回は2回目になりました。
いやあ、すごい、おもしろい、感動した、しびれた、パワーをもらった。というか、なんとでも表現できるくらい良かったです。
会場も満員どころか、立ち見が出てくる盛況ぶりで、
何よりも驚いたのが、観客の80%ぐらいが20代から30代ぐらいの女性でした。
いやあ、RENTのパワーに、女性のパワーですから、その会場のエネルギ−や原子力級だったかもですね。
RENTの舞台は、80年代のニューヨークです。家賃も払えない芸術家たち、ホモ、レズ、薬中、エイズなどの人たちの生きる事と愛のものがたりです。かなり、日本とは背景が違うのにもかかわらず、こんなに共感を生むものは、何だろうか、と考えていました。
かくいう私も、実は、RENTが大好きで、舞台は大好きですが、2度来たものはこれがはじめてです。そこで、自問をしてみました。
なぜ、私はこんなにRENTにはまるのか?
初めての舞台を見たときは、英語であることもあり、展開の早いことも手伝ってか、いまひとつよく分からなかったのです。曲がいいなあと思っていたのですが、いまひとつ感動という状態とはほど遠かった。
そのあと、映画を見て、話が展開がしっかりわかったときに、なんとも押さえがたい感情が内からわき上がってきて、涙が止まらなくなったのです。なんなんだろう、これは。何がこんなに感情をゆさぶるのか、と思っていました。
正直それが何でもあるのかは、はっきりと言葉にできないでいます。しかし、今、私がRENTを見てすごく、現代性があるなあ、と思っている点は、「朽ちていく」ということなんです。人は生まれたときから、時間軸でいえば、死へひたすら進んでいくわけです。ある一定の年を超えていくと、老いていき、そして、朽ちていく。RENTという物語から、私は、人が「朽ちていく」ときに、どうしていくのか、また、周りはどう対応していくのか。そんなことを強く問いかけていると思っています。それが、高齢化が加速していく日本のなかで、つきつけられているのかあ、なんて自分なりに考えたりしています。
まあ、どんな理屈をこねたところで、これを見て、何か感じて、涙する感性があることが、まずは、NO DAY BUT TODAY を実感することになって、そこから、何か始めることができるだろうと思いますけど…
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