私は、週に3回ぐらいの割合で家の近くのスポーツジムに通っている。
プール専門で、1時間ぐらいひたすら泳いでいる。週3回だと、かなり頻繁に通っていることになる。そうすると、やはり、同じように来ている人たちと知り合う。
やはり、人は、いつも顔を見ていると、いつしかそしてどちらともなく、挨拶を交わすようになる。早朝の時間(7時〜9時)の時間帯だから、とうぜん、挨拶は「おはようございます」となる。普通だとこのあと、「お名前は」とか「何をしているの」というように日常会話に発展したりするのだが、ジムで会う人とは、私は、ほとんど、「おはよう!」だけなのだ。ジャグジーに入っても、にっこりと笑い「おはようございます!」といったきり、他に会話をしない。実はこれがかなり心地いい。
もし、まったく挨拶をしないと、なんだか居心地が悪い。相手の顔をよく見かけるのに、挨拶ぐらいはしないと失礼ではないか、と私は迷うからだ。目があったりなんかすると、挨拶をする決断を迫られるようなので、私は、できるだけ、見ないようにしてしまうだろう。自然な感じで相手を見ないなら、それでいいんだろうが、気にしていて相手を見ないのだから、どうにも心地が良くない。
かといって、挨拶をしたら、そのあとにお天気の話でもしようものなら、会話はあぶなげな調子でも進み始める。となると、会話を続けていかないといけなくなるのがわずらわしい。聞きたくもないことを聞いたり、詮索したくもないのに相手の生活にくちばしをつっこんでしまったりする。これまた、心地が良くない。
ところが、私は、今、「おはよう」だけで、あとはにっこりとしながらも、相手との会話をしない。相手も、「おはよう」だけで、それ以上何も言ってこない。これがとっても気持ちがいい。私がジムへ通い続けていける理由のひとつは間違いなく、これなのだ。そこで会う人と、「おはよう」だけの距離感を保つことができるである。これがとっても、心地がいいのである。
大嶋友秀取材協力記事掲載のお知らせ
8 年前
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